知的障害者の母が感じた【就労継続支援A型事業所】と【就労継続支援B型事業所】のちがい

【就労継続支援A型事業所】に通っているけれど、辞めたい…と考えている方や、A型事業所は知的障がいのある子どもが通うことができるのか…と不安な思いをされていらっしゃる方も多いかと思います。
そんな方々に【就労継続支援A型事業所】と【就労継続支援B型事業所】のちがいについて、最近知り得たことをご紹介します!
知的障がい者の息子が経験してきたこと、親である私が感じたことをご紹介するので、今後、事業所を探すときに参考にしていただけるはずです。
実は…息子が通っていた就労継続支援A型事業所ですが、2ヶ月で辞めてしまいました。。。もちろん、辞めてほしくはなかったのですが、どうしようもない状況になって辞めることになって…。
なので、今、訓練場所をさがしています。。。そんな時に見学に行った就労継続支援A型事業所で聞いた驚きのこともご紹介します!
就労継続支援A型のことはこちらで説明しています。事業所のさがし方から申し込みの手順など、経験にもとづいてご紹介しています。
- 1. 【就労継続支援事業所】の飲食系は細やかな指導と気配りが出来ている!?
- 2. 【就労継続支援A型事業所】見学!訓練をしたい利用者より事業所を守りたい!?
- 3. 【就労継続支援A型事業所】に断られた理由
- 4. 【就労継続支援A型事業所】がきびしいのはあたりまえ!?
- 5. 【就労継続支援A型事業所】はまだまだ安定していない!?
- 6. 【就労移行支援A型事業所】はきびしいところばかりじゃない!
- 7. 【就労継続支援B型事業所】は知的障害者の訓練として安定している!?
- 8. 【就労継続支援A型事業所】と【就労継続支援B型事業所】の大きなちがい
- 9. 【就労継続支援B型事業所】はゆとりをもって訓練できる!
- 10. 【障害者】にとっての居場所はどんな人に出会うか!
- 11. 【就労継続支援B型事業所】に行くことに決めた理由
- 12. 【就労継続支援A型事業所】と【就労継続支援B型事業所】のちがいについてのまとめ
【就労継続支援事業所】の飲食系は細やかな指導と気配りが出来ている!?
息子が今、やりたいことは「飲食系」だと希望するようになったので、就労継続支援A型・就労継続支援B型のどちらでもいいので「飲食系」をやっている事業所をさがしました。
2年間就職した経験がある息子なので、できれば就労継続支援A型事業所ですが、決めつけてしまうと範囲が狭くなるので就労継続支援B型事業所も含めて探しました。
「カフェ」「障害者」などで検索してみると、「飲食系」をやっている事業所は就労継続支援A型も就労継続支援B型もあります。
が、やはり「飲食系」はそんなにたくさんはありません。ですが、数年前のことを考えると多くなったほうです…。
地域によっても違いがあるかと…。
そして、「飲食系」をやっている事業所を4件見学してきました!
- 就労継続支援A型だけをやっている事業所。
- 就労移行と就労継続支援A型と就労継続支援B型をやっている事業所。
- 就労継続支援B型だけをやっている事業所。
- 就労継続支援A型と今後、就労継続支援B型をやろうとしている事業所。
今回、見学してきた4件のうちの3件の事業所は、いろんな面で好感の持てる事業所で、内容的にもしっかりされているように思いました。就労継続支援B型事業所だから、のんびりしている…という感じでもありません。
やはり「飲食系」は、すぐにお客様の反応が返ってくるので細かいところに気配りを「徹底すること」が必要だからなのか、訓練として細やかな指導ができている…という印象でした。
かといって、ピリピリしているわけではなく、事業所側が利用者さんにも気配りがしっかりできている…そんな印象でした。
「飲食」だけじゃなく「軽作業」と両方されているB型事業所がありました。
仕事を固定するのではなく、午前中は「飲食」をして、午後から「軽作業」をしたりして、障害の程度や体調に合わせて融通をきかせている就労継続支援B型事業所もありました。
さらに、体調が悪くなったときは、休憩できるお部屋があったりして、環境のいい事業所が3件ありました。
休憩できるお部屋があることはとても大事なことなので、事業所に「見学」に行ったときは確認されることをおススメします!
あとの1件は就労継続支援A型事業所ですが、世の中の【就労継続支援A型事業所】の実態を知ったような気持ちになった事業所でした!
そのA型事業所の責任者が話されたことがあまりにも驚きのことだったので、そのことをお伝えします!
【就労継続支援A型事業所】見学!訓練をしたい利用者より事業所を守りたい!?
驚きのお話を聞いたのは【就労継続支援A型事業所】で食べ物屋さんをされている事業所です。
その事業所はまだ新しく、利用者さんの募集をしていることを教えていただいたので、電話をするとこころよく対応してくださり、ぜひ見学に来てください…ということで行ってきました。
電話ではとても良い感じだったのですが…。
どこの事業所に「見学」に行っても同じですが、まずは、「息子の今までの状況」をお話します。
- 今までどんな事業所に行ってたのか?
- 就職の経験はあるのか?
- どれくらいの期間通ったのか?
こんな感じで、まずは息子の経歴を簡単にお話しします。
話が出来そうであれば、なぜ以前のところを辞めることになったのか…も話します。
こちらが話さなくても気になれば、「なぜ以前のところは辞めたの?」と理由を聞かれます。ほとんどがそうです。
ただ、このA型事業所は違いました。。。
息子が以前、利用していた事業所を2ヶ月で辞めたことと、その前も短期間だったことを指摘しながら話されました。。。辞めた理由は聞かずにです。
『辞めた理由はどうであれ、ここに来る前のところでは最低でも1年から2年は訓練を続けてからでないと、こちらの就労継続支援A型事業所では無理です!』と言われ。。。
さらに続けられました。
『こちらで採用したあと、もし短期間で辞められた場合、「市」のほうから、この就労継続支援A型事業所に問題があると思われてしまいます。それに、A型事業所は書類関係をたくさん「市」に提出しないといけないので、辞められると大変』
ナルホド。。。と思いながら聞いていました。
そして短期間で辞めた理由を話そうとしましたが、「理由はどうであれ」と再度言われたので、それ以上話す気持ちになれず。。。
【就労継続支援A型事業所】の実態を肌で感じた瞬間でした。。。
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数年前、全国的に「不適切な支援」で、【就労継続支援A型事業所】に問題がたくさんあったことを知っていたので、言い返すこともせず速攻帰ってきました。
見学に行った、この事業所は新しい事業所だったので、そんな問題のあるところではありませんが、新しい事業所だからこその言葉だったのだと思います。
息子は初対面の方との会話はすぐにできませんが、時間が経つと話します。
それまで見学してきた3件の事業所では、私が話し、事業所の責任者が話したりして会話がはずんでくると、やっと息子も場所に慣れて話すことができます。
そうすると、息子は他の職員さんの質問にも答えるし、すぐに答えることができなくても息子の答えを職員さんも待ってくれます。
もちろん、すべて別室での会話です。
ですが、この【就労継続支援A型事業所】は別室ではなく、休憩中の他の利用者さんがそばにいるので、私自身が話しずらい状況です。
そんな状況の中…責任者の方が突然息子に質問をされたので、息子もなかなか話すことができませんでした。
責任者の方はそれも指摘されました。
質問にすぐに答えられない。。。ことも含めて、うちの事業所は無理だと。
それは、確かにその通りです。
仕事中にすぐに返答がかえって来ないと仕事にならないのですから。
言い訳のしようがありません…。
場違いなところにきてしまったような気持ちになり申し訳ない思いにもなりました。
とにかく、会話は10分も続かず、あっさりとお断りされて帰ってきました。
【就労継続支援A型事業所】に断られた理由
私の気持ちはさておき、事業所のお断りの理由をまとめると…
- この事業所の前に2年間はどこかの事業所で続けて訓練をしていた人でないと、この事業所は利用できないということです!
- なぜなら、当事業所を短期間で辞めた場合に当事業所に問題があるかもしれないと「市」に不信感を持たれると困るから。
- 質問をしてもすぐに答えられない。
【就労継続支援A型事業所】がきびしいのはあたりまえ!?
今までいくつかの【就労継続支援A型事業所】の見学はしてきましたが、そんなことは言われたことはありませんでした。
他に見学した【就労継続支援B型事業所】や【就労移行支援事業所】でも、「利用した期間」を問題視する事業所はひとつもありませんでした。
ただ【就労継続支援A型事業所】はきびしいところだと言うことは知っています!
息子は数年前に、たった2時間でしたが【就労継続支援A型事業所】で「体験」したときに、とてもきびしいことを経験したことがあったからです。
数年前、息子が2年間勤めていたところを辞めた頃、世の中で【就労継続支援A型事業所】が少しずつ出てきました。
仕事を辞めてから、これからどうしよう…と思っているときにハローワークで【就労継続支援A型事業所】を紹介していただいて見学に行きました。
その事業所はとても忙しくされていましたが、とりあえず「体験」をすることになって、忙しいからと午前中の「2時間」だけの体験。
結果は…「やる気がない」とことごとく説教のように言われました。。。
「やる気がない」と判断された理由はほとんど障害者の特徴だった…と私は思っていますが…これが理由でした。
- 目を合わせない
- 声が小さい
などと言われ、これらの理由が「やる気がない」と判断され、たった2時間ですべてを否定されたような気持ちになりました…。
たった2時間で、初めての場所に慣れて、普通に仕事ができて、目を合わせることができて、声も普通にだせるなら、すでに就職してます!!
と言い返したかったです。。。が、こんな【就労継続支援A型事業所】もあるのです!
【就労継続支援A型事業所】は雇用型なので雇用契約を結び、そして、最低賃金は保障されています。
「訓練」とは言え、【就労継続支援A型事業所】は時給が発生するのでお給料がいただけます。
だから、きびしいのは当たり前で、せめてお給料分は働かないといけません。
でも、「訓練」なんです。。。
オカンのグチ…就労継続支援A型事業所の2つのきびしさ
●お給料がいただけるのだから、それだけ(それ以上)の仕事をするのは当然なので、きびしいのは当然のことと割り切れます!
●ただ、事業所を短期間で辞められると事業所に問題があると「市」に思われては困るから…とお断りされるきびしさは割り切れない…そんな気がします。
でも事業所は事業所を守らないと、今いる利用者さんも困りますから、それでいいと思います。
今回の出来事を考えると、やはり【就労継続支援A型事業所】はまだまだ安定していないのかもしれないと思いました。
だから「知的障害者」のある息子には【就労継続支援A型事業所】は向いていないのかもしれません…。
【就労継続支援A型事業所】はまだまだ安定していない!?
【就労継続支援A型】というのは、障害のある方が一般企業に就職するために訓練として通うことができる『雇用型』の障害福祉サービスです。
【就労継続支援A型事業所】については数年前に「不適切な支援」を行っている事例が全国的に問題になっていたということで、厚生労働省令等から就労継続支援A型事業の1部が改正されたことがありました。
この「不適切な支援」という事例が掲載されています。
もしかしたら、こんな出来事が【就労継続支援A型事業所】のあり方に影響しているのかもしれません。
2018年4月1日から、就労継続支援A型の1部法改正があったと、別の【就労継続支援A型事業所】の責任者から聞きました。
よく変わるので困る。。。と話されてました。
国も試行錯誤なんでしょうか?
【就労移行支援A型事業所】はきびしいところばかりじゃない!
【就労継続支援A型事業所】について、上記のようなことをお伝えすると、きびしいところばかり…と思われるかもしれませんが、そうではありません!
今回このページで書かせていただいた以外にも【就労継続支援A型事業所】の体験に息子は行きましたが、そこの事業所はきびしい…という感じではありませんでした。
他にも知り合いから【就労継続支援A型事業所】のことを教えていただきましたが、お休みする利用者さんが多い…と話されていました。
A型事業所に通っている方が続けてお休みしている人がたくさんいる。。。と知り合いからお聞きしたときに言いました。
「A型事業所」は本来、お休みが続くような方は利用できないはずですが…と言うと、『ほんとですか?』と驚かれていました。
【就労継続支援A型事業所】のあり方は事業所によってさまざまです。
なので、【就労継続支援A型事業所】だから、絶対にきびしい…とは限らないので『利用してみないとわからない』ものです。
どれほどしっかり「見学」や「体験」をしてみても、やっぱり『利用してみないとわからない』のです!
【就労継続支援B型事業所】は知的障害者の訓練として安定している!?
いくつかの【就労継続支援A型事業所】を知ったうえで思ったのが【就労継続支援B型事業所】のほうが、「訓練」としていろんな意味で安定しているのではないか…と思うようになりました。
就労継続支援B型のことはこちらで説明しています。就労継続支援B型事業所のさがし方から申し込みなど、息子が経験したことにもとづいてくわしくご紹介しています!
特に「知的障害者」の方にとっては、身体や気持ちが安定して利用できるのは【就労継続支援B型事業所】です。(事業所によってちがいありですが)
【就労継続支援B型事業所】での訓練で、時間をかけて『働く』ということに「自信」を付けてから「就職」に導く…という方法が「知的障害者」には向いています。
今回4件の見学に行きましたが、そのなかのある事業所では【就労継続支援B型事業所】を新たに始めると言われた事業所が2件もありました。
ご存知でしょうか? B型事業所はどんな障害者が通っていらっしゃるのか?
- 近い将来「就職」を目指しているけど、体調が安定していない方
- 年齢的なことで、一般企業に就職がむつかしい方
- 体調にムラがある方
などなどの理由で【就労継続支援B型事業所】を利用されています。
ということは、利用者さんの「勤務状態が安定しない」はず…
就労継続支援B型を利用する方が「飲食系」をするなんて無理があるんじゃないか…と考えてしまいます。
私の考えは「働く側としての考え」なので、「B型事業所を新しく立ち上げようとする側」の思惑はまったくわかりませんが、私なりに考えました。
【就労継続支援B型事業所】の特徴は
↓ ↓ ↓
- 利用する際の「期間に定め」がない。
- 事業所側も利用者の就職のことは急がなくていい。
- A型事業所よりも「きびしさ」は多少ゆるむ。
- B型事業所は「非雇用型」(事業所は給料を払わなくていい)
- 一般企業への就職は急いでいない…もしくはむつかしい方が利用している。
なので、「B型事業所側」も「利用者さん側」も「ゆとり」のようなものを感じます。
オカンのPoint…B型事業所の利用者さんは休まない人も多い
以前息子は【就労継続支援B型事業所】に2ヶ所通って、合計3年ほどでしたが、1日も休んでいません。
もちろん、定期健診に行くときは休んでいましたが、それでも2ヶ月に1度くらいです。
息子に聞いてみると、体調が安定しなくて休んでいる人やお昼から来る人などは少ないようです!
事業所によっても違いはあると思いますが…。
それに【就労継続支援A型事業所】も【就労継続支援B型事業所】にしても「飲食系」をやっている事業所が少ないのは最初にお話ししましたね。
なので、「飲食系」の仕事をしたい障害者にとっては楽しい職場になります。そうなると、休むことも少ないのかもしれません。
『ちなみに【就労継続支援A型事業所】の「飲食店」をされているところですが、利用者さんは「辞めない」と言われていました。』
「飲食系」の【就労継続支援B型事業所】を新たに立ち上げるのに、いつ閉店になってもいいなんて考えるはずはありません。
永く続けられるお店にされるはずです。だからこその就労継続支援B型でのお店なのかもしれません。
【就労継続支援B型事業所】とはいえ、働いてくれる方への「訓練(指導)」は半端なことはされないはず(できないはず)です。
ということは…【就労継続支援B型事業所】のほうが「訓練」としても充実しながら、<期間の定め>もなく、安定して長く利用することができる…んではないかと思います。
私なりに、こんな風に考えてみましたが、いかかでしょうか?
もちろん、これは事業所によっては大きな差があると思うので、すべての【就労継続支援B型事業所】のことではありません。
事業所側は本当のところ、どんな意図で【就労継続支援B型事業所】を「飲食系」で立ち上げるのかをこっそり聞いてみたいものです。
オカンのPoint…成功しているからこそ2店舗目を始める
実は今回見学に行った【就労継続支援B型事業所】ですが、「飲食店」をされていらっしゃいました。
その事業所が新たに別のところで「飲食店」を計画中だと教えていただきました。もちろん、B型事業所としてです。これは、現在の「飲食店」に手ごたえを感じていらっしゃるからだと思います。
お話をしていると、責任者の方が利用者さんへの色々な気配りをされていることが手に取るようにわかりました。
利用者さんが楽しそうに働いて(訓練)いらっしゃったのは、そういう背景があるからだと。
そう思うと、新たに「飲食店」をB型事業所として始められる理由もなんとなくですが、わかる気がします。
【就労継続支援A型事業所】と【就労継続支援B型事業所】の大きなちがい
私が(息子が)経験してきた中でのちがいなので統計を取ったわけではありませんが、【就労継続支援A型事業所】と【就労継続支援B型事業所】は障害によって利用者さんが分かれてるように思います。
就労継続支援A型事業所 | 就労継続支援B型事業所 | |
利用者は… | 精神・身体障害者 | 知的障害者 |
職員は… | 障害者との経験なしの可能性あり | 障害者との経験ありの可能性あり |
気持ちは… | ゆとりが少ない | ゆとりが多い |
あくまで、私の体験から考えたことですのでご承知ください。
【就労継続支援A型事業所】の利用者さんは精神障害の方や身体障害の方が多く、知的障がいの方は少ない。
なので【就労継続支援A型事業所】の職員さんは知的障害者との関わりが少ないので、知的障害者が利用することになっても、知的障害者の指導の仕方ができない。
【就労継続支援B型事業所】の利用者さんは、どちらかというと知的障がいの方が多い気がします。
これは、以前に『作業所』だったところが、【就労継続支援B型事業所】に移行したところがあるからだと思います。
さらに【就労継続支援B型事業所】をやっている事業所は、幅広く障害者との関わりのある事業所をされていたり、他にも介護関係のことをされていたりして、職員さんが障害者との関わりのある経験者が多い気がします。
オカンのグチ…事業所をみて注意してほしいこと
事業団として大きな組織の中の事業所の職員さんは、たくさんの障害者との関りがあって安心な部分もありますが、事業団の組織が大きすぎるのは良くない気がしています。
組織が大きすぎることで、職員さんひとりひとり、本来の目的意識が薄れていく…そんな気がしていました。
私が今までに関わった職員さんをみてきて感じたことです…。
【就労継続支援A型事業所】は、継続して勤務することができる人が対象で、すぐにでも就職できる状態の方が利用するところで、知的障害者も対象です!
ですが…
【就労継続支援A型事業所】のホームページを見ていると、たまに利用対象者の中に「知的障害者」が入っていないところもあるので確認が必要です!
さらに【就労継続支援A型事業所】では、売り上げを上げなくてはいけないから、利用者さんも大変だけど、職員さんも忙しい。
知的障がいのある方に仕事を教えるのは、ちょっと「コツ」と「時間」がかかります…ですが、一度覚えると健常者よりていねいに仕事をします。
知的障害者に仕事を教える時、時間がかかって大変なのは最初だけなんですが、そのことを知らない人が多いのです!
知的障害のある方が【就労継続支援A型事業所】に行くときは、必ず「見学」や「体験」をして、利用されている方々にどんな方がいらっしゃるか、しっかりとチェックして責任者の方や職員さんの人となりもチェックしてからにしましょう!
オカンのPoint…知的障害者のできることとできないことの境目
すべての知的障害者のことではありませんが、何百回、何千回教えても覚えることができないこともあれば、数回で覚えることもあります。
「知的障害者」だから、覚えることはできない…と思わないでほしいのです。
これは、他人さんだけじゃなくて、親もあきらめないでほしいです。
【就労継続支援B型事業所】はゆとりをもって訓練できる!
【就労継続支援A型事業所】は【就労継続支援B型事業所】のそれぞれを数多く知ると、知的障害のある息子には、【就労継続支援B型事業所】のほうが気持ちにゆとりを持って、自分の居場所として過ごせるのではないか…と思うようになりました。
【就労継続支援A型事業所】は利用期間に「制限なし」ですが、一般企業に就職するための「訓練場所」です。
だから【就労継続支援A型事業所】を長期間(ある程度)利用していると、事業所側が利用者さんと「ハローワーク」に行って就職活動をしたのかどうか、事業所にお知らせのようなものがくるそうです。
制限なしとは言え、就職に向けての活動は必要です。
ですが、【就労継続支援B型事業所】は体調が安定しない方々や就職がむつかしい方が利用しているので、利用期間に対しても【就労継続支援A型事業所】よりももっともっと気楽に利用できのではないか…
私はそう思いました!
今、【就労継続支援A型事業所】で悩んでいる方…また別の事業所に見学に行ってみませんか?【就労継続支援A型事業所】だけじゃなく【就労継続支援B型事業所】を考えてみてはいかがでしょう!
【障害者】にとっての居場所はどんな人に出会うか!
すべての事業所を見たわけではないので、決めつけることはできませんが、わかったことがあります。
やはり、【就労継続支援A型事業所】であろうと【就労継続支援B型事業所】であろうと、そこにいる職員さんの人柄が大きく左右していると思いました。事業所の空気感が全くちがいます。
さらに、今回「飲食系」の事業所を見学してわかったことがあります。
【就労継続支援A型事業所】は「雇用契約」をむすぶから訓練がちゃんとしているとは限らない!
【就労継続支援B型事業所】は「雇用契約」をむすばないから訓練はゆるいとは限らない!
事業所がやっている仕事内容によってこんなにちがうものなのか…と思いました。
「飲食系」の事業所はおススメです!!
どんな状況が障害者にとっていい事業所か…なんて、利用してみないとわからないことです。
就職するために【就労継続支援A型事業所】や【就労継続支援B型事業所】を利用しますが、障害者にとって居場所が安定することが大事なことだと思います。
「就職」「就職」と頭の中がいっぱいになっているお母さん、別の事業所に見学に行ってみませんか?
実は、私は息子の「就職」のことで頭がいっぱいになっていました。。。が、今回、4件の事業所を見学して、世の中には色々な事業所があることを知って焦ることはない…と思いました。
本当にやりたいと思えることをやっている事業所(訓練)がきっとそのうち出てきます。
障害があるのだから、引き受けてくれるところならどこでもいい…と思わないで、障害のある子どもさんが「楽しい」と思える事業所に通えることがイチバンです。
「楽しい」と思える場所はきっと子どもさんの「居場所」になります。
必要とされた場所が「就職」であればイチバンいいことですが、「訓練」としてもっとたくさん覚えることがあります。
オカンのグチ…障害者雇用率は上がらない!?
「障害者の雇用率」が上がった…なんてことはウソ!と思っていましたが、時代を考えると障害者の雇用率を上げてくれているのは、精神障害の方や身体障害の方なんだと思っていました。。。
ですが、やっぱり「障害者の雇用率」のことはお国のえらい方が障害者雇用を水増しされていたことがわかりました。。。
こんなことに振り回されないようにしましょう!
【就労継続支援B型事業所】に行くことに決めた理由
1ヵ所の【就労継続支援B型事業所】に5日間「体験」に行きました。
「飲食店」です。
「体験」では、息子の得意な洗い物をしたり、野菜を切ったりしたそうです。
もちろん、お客様にお出しする食べ物ではありません。
「見学」に行ったときに、息子は「カレー」だけは作れます。とお話をしていたので、得意とすることをさせてもらえたことが息子はうれしかったようです。
さらに、お客様に「いらっしゃいませ!」と言って、お水をお出しすることもさせてもらえました。
息子は最近「カフェ」で働きたい!と話していたので、お客様にお水をお出しすることができて本当に喜んでいました。
息子は「ここに行きたい!」と話してくれていたけど、「体験」の様子をみて事業所側がどう判断されるかわからないので、ドキドキして体験の最終日に私も同席して「結果」を聞きました。
B型事業所側も「良かったらきてください」と言っていただいたので、行くことに決まりました!
【就労継続支援B型事業所】なので、収入はほとんどありませんが、息子が楽しんで過ごせる場所「居場所」として過ごせるなら、それがイチバンです。
【就労継続支援B型事業所】に決めた理由は、職員さんの人柄やお店の空気感が良かったことと、最大の理由は息子本人が「ここに行きたい!」と自分の意思で決めたことです!
【就労継続支援A型事業所】と【就労継続支援B型事業所】のちがいについてのまとめ
就労継続支援A型事業所と就労継続支援B型事業所の違いについて、下記のようにご紹介しました!
- 飲食系の事業所は気配りや細やかな指導について
- 利用者よりも事業所をまもりたい責任者について
- A型事業所を断られた驚きの理由
- A型事業所がきびしいのはあたりまえ
- A型事業所はまだ安定していない
- B型事業所は訓練として安定している
- A型事業所とB型事業所との大きなちがい
- 障害者の居場所
あくまで、すべて私の感想です。
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