【障害基礎年金】申請に必要な診断書を書いてくれる病院ですか?

【障害基礎年金】の準備はできていますか?
【障害基礎年金】は国から支給されるものですが、何もせずに支給されるわけではありません。支給される側は早くから準備が必要です!どんな準備が必要なのか…そして申請の仕方…そもそも【障害基礎年金】はどんな人が申請できるのか…ご紹介します。
【障害基礎年金】はどんな年金でいつ申請するのか?
【障害基礎年金】は、障害のある方や病気やケガなどで障害が残った方が、20歳から支給される年金です。
「年金」と名が付くと、会社を定年退職したあとの65歳から支給されるもの…と思い浮かべるかもしれません。
ですが、この【障害基礎年金】は20歳になったら申請して、そのあと審査結果によって支給されるかされないか…なので、65歳まで待つ必要はありません。
障害のある方は【障害基礎年金】は20歳になったら申請して、20歳から受け取ることができる「年金」です。
【障害厚生年金】というのがありますが、これは病気や怪我によって「障害」を負った時に、最初に病院にかかった日が、厚生年金に加入(就職)しているときだった場合は【障害厚生年金】を申請します。
【障害基礎年金】は、国民年金に加入していた場合に【障害基礎年金】を申請します。
先天性の場合は20歳になる前から障害があるとわかっているので、【障害基礎年金】を申請します。
【障害基礎年金】申請のための準備はいつ?
【障害基礎年金】申請の準備はいつから始めるかと言うと、障害があると診断されたその時から始めてください!
もし障害があると診断されていなくても、発達が遅いなど…何か気になることがあれば、その時点で忘れないように手帳などに記しておきましょう!
【障害基礎年金】の申請のための準備というのは、申請するまでの病歴や成長記録が必要なので、とても早くから準備は始まっていることになります。
オカンのPoint…忙しいと忘れてしまう
病気などがなくても、ちゃんと子どもさんの成長記録を残していらっしゃるお母さんのほうが多いかもしれませんが、最近のお母さんは忙しい…。
今は「スマホ」という便利なものがあるので、気がついたときに記録するクセをつけておくといいかもしれません。
【障害基礎年金】申請に必要なことは病歴と成長記録
【障害基礎年金】の申請をするには、その方が生まれてから20歳までの病歴が必要です!
- どこの病院に…
- 何歳のころ…
- どんな理由で病院に行ったか…
- 完治するのにどれくらいかかったか…
など20歳までのこと、すべて必要です。
息子の場合、18歳までは原因がわからずのまま「知的障がい」と言われていたので、余計に20歳までの病歴はとても必要なことだと思っていました。
でも、18歳のときに「染色体異常」という生まれつきの障害だとわかった時、20歳になるまえで良かったと思いました…でも、生まれつきの障害だからと言って、生まれてから20歳までの病歴が必要ない…と言うわけではないのです。
この「病歴」も病気だけじゃ無く、成長に関することはすべて必要です。そして、20歳の申請の時点で「できること」と「できないこと」も記入します。
【障害基礎年金】申請に必要な「診断書」は病院を選ぶこと
【障害基礎年金】の申請のときには、『診断書』が必要なので通っている病院の先生に書いてもらいます。
『診断書』は、どこの病院でも書いていただけると思いますが、【障害基礎年金】の診断書となると、どこの病院でも良い…とはいかないかもしれません。
というのも【障害基礎年金】のことをちゃんと理解してくれて、本人のことにちゃんと耳を傾けてくれるお医者さんに書いてもらう必要があります。
さらに、息子が経験したことでお伝えすると、息子が通っていた病院では「てんかん」の脳波の異常を確認してもらえなかったので、急いで病院を変えたことがありました。
ーー「てんかん」のことはこちらにくわしく書いています!ーー
息子の【障害基礎年金】申請の3年前くらいに、長い間かかっていた病院の先生が辞められるということで、病院を変えました。
地域の方から「その病院なら障害基礎年金の診断書をちゃんと書いてくれるよ」と紹介してもらった病院に変えたんですけど…その病院もまたやめることになりました。
結局は、「てんかん」専門医がいる大学病院に行って、その時18歳くらいでしたが、病院側の都合で小児科にかかることに決まりました。
そして大学病院ということもあってか、初診なのでいちから息子の検査をすることになって、『染色体異常』だと診断された…という流れです。
ーー「染色体異常」と診断された時のことはこちらに書いています!ーー
「小児科」ということもあってか、お医者さんはやさしかったので、【障害基礎年金】の診断書を書いてもらう時期にもていねいに質問していただいて、無事「診断書」は書いてもらえました。
【障害基礎年金】申請の診断書のための病院は早めにさがす
【障害基礎年金】の申請をするからと言って、申請する頃に病院を変えるのではなく、できれば少なくとも1年前には、【障害基礎年金】の「診断書」を書いてくれる病院に変わっておいたほうがいいと私は思います。
何度か病院で診察を受けて、障害者本人の日常のことなどを知ってもらっているほうがお医者さんも「診断書」を書きやすいと思います。そして障害者本人のことを知ってもらうことは【障害基礎年金】の審査結果に大きく影響します!
【障害基礎年金】は障害者にとってとても重要なことで、その方が今後生きていくためにとても必要な年金です。
【障害基礎年金】の申請をして、提出した診断書などによって下記の3つのどれかに決定結果が届きます。
- 障害等級1級
- 障害等級2級
- 支給なし
1級と2級では金額がちがいます。年間で計算すると20万円近く違います。
オカンのグチ…1級と2級に分ける必要性はどこに?
1級であろうと2級であろうと、「障害者」…というだけで働くことがむつかしい世の中です。
もちろん、「障害者」と言えども就職をして働いている方もいますが、ほんのひとにぎり…です。
そこに、1級や2級…という差がなぜ必要なのかと考えてしまいます。1級も2級も金額はいっしょにすればいいのに…とオカンは思っています。
だから、「診断書」を書いてもらえる病院はちゃんとさがしてください!
病院によっては「医療ソーシャルワーカー」がいるところもあるそうです。「医療ソーシャルワーカー」さんは…患者さんの悩みなど、医療のこと以外の自立生活に向けての相談など、幅広く相談に乗ってくれる人です。
「医療ソーシャルワーカー」がいる病院なら【障害基礎年金】のことも相談できると思います。
【障害基礎年金】の申請はどこに行けばいい?
【障害基礎年金】の申請は、お住まいの市役所か区役所の年金課に行きます。
うちの地域では、国民年金課で申請しました。
申請に必要なものは「診断書」ですが、【障害基礎年金】に提出するための「診断書」の用紙が「年金課」にあると思うので、まずは【障害基礎年金】の申請をしたいことを「年金課」に電話をして、どんな段取りで進められるかを問い合わせておきましょう!
オカンのPoint…申請には時間がかかる
できれば、【障害基礎年金】の申請するための段取りを、20歳になる前に問い合わせておくことをおススメします!
「診断書」はすぐに書いてもらえることは無いと思うので、病院でどれくらいの日にちがかかるかを聞いておきます。
その日にちに合わせて、すべての提出書類を持って「年金課」に申請に行くようにすれば良いと思います。
「年金課」の窓口では、職員さんに色々と質問されるので、時間の余裕を持って申請に行きましょう!
注意! 市役所や区役所がすることは地域によって多少のちがいがあるので、必ずお住まいのところで確認してください!
申請の時に必要書類の他に「印鑑」などが必要だと思うので、他に必要なものも確認しておきます。
もし支給されることが決まれば障害基礎年金が振り込まれる「通帳」も必要になります。
【障害基礎年金】の申請後に調査されることがある
場合によっては、申請後に聞き取りの調査に来られることがあるそうです。
でも、【障害基礎年金】の申請をした、すべての人が聞き取りの調査をされることではないです。
もし聞き取りの調査があった場合は本人だけじゃなく、親御さんもいっしょにお話を聞きましょう。
もう十数年前ですが、こんな話がありました!
↓ ↓ ↓
【障害基礎年金】の申請のあと結果がきて、その結果がおかしい…と親御さんが「年金課」か「年金事務所」か知りませんが、申し立てをしたそうです。
その後、調査の方に親御さんが言ったそうです。
知り合いの子どもさんとほぼ障害の状態が同じなのに【障害基礎年金】の結果に差があるのはおかしいと。
そして、子どもさんの障害の状態を見てもらったそうです。
すると、結果は変わったと聞きました。
申請するのは、「診断書」、「申立書」、「年金請求書」という用紙を提出します。審査する人はその用紙の活字をみて判断されます。
オカンのグチ…どんな人が審査するのか?
申請の時に提出したものをみて審査するのは、健常者の職員さんだと思います。
例えば「できる」「できない」の記載をするところに、1回しかできなかったことなのに、それを「できる」とすると、審査する人は「いつもできる」と判断します。。。
そして、そのひとつのことを「いつもできる」と判断する人は、そのひとつのことに近い事も、「できる」と判断してしまいがいちです。
なので「できる」「できない」の記入はとても重要なこと…と知っておいてください。
申請するときに記入するすべてのことは、ていねいに正確に記入する必要があります。
そして、「年金課」で申請するときに職員さんが質問されることにも、しっかりと正確に答えることもとても大事です。慌てて適当に答えないようにしましょう!
【障害基礎年金】が不支給となった理由
【障害基礎年金】の申請後、結果が「不支給」となった場合は…『該当しない』という理由が書かれているそうです。
「不支給」になったこまかい理由は教えてくれるのか…を年金事務所の職員さんに問い合わせてみると、教えてくれると言われましたが、全体的に理由は同じのようです。
職員さんが話してくださいました。
「不支給」になる大きな要因は、申請された方が日常生活において「できる」「できない」などを判断されたお医者さんの診断書は「不支給」になる大きな軸となっていると言われました。
だから、日常生活の状況はとても大事なことです!
ただ【障害基礎年金】が「不支給」という審査結果がきても、再度申請することができます。申請したところで問い合わせてください。
私は「不支給」という結果になった人とお話をしたことがありました。
確かに障害は軽い…と思いましたが、あきらかに障害があるとわかる方でした。企業に就職することもできずに作業所のお手伝いをされていました。
日常生活が、ある程度支障なく過ごすことができても「障害者」ということで、企業に就職はむつかしい世の中です。
上記にある「オカンのグチ」でもお伝えしているので、再度ごらんになって、これらのことをしっかりと確認していただいた上で、申請に望んでほしいです。
【障害基礎年金】就職すると減額される!?ホント?
ネットのなかでも、就職すると障害基礎年金が減額されるのではないか…と不安がさまよっています。
実は私もそのことがとても気になっていました。
今回、思い切って年金事務所に電話をして問い合わせました。すると、息子の場合は審査の結果『診断書不要』となっているので、働いて(そんなに働けないですが)多少の収入を得たとしても障害基礎年金が減額されることはないと教えてもらえました。
息子の場合は先天性だからだと思います。
では、どんな方が障害基礎年金の『減額』の対象になるかというと…
「精神疾患」で、障害基礎年金の支給を受けていた場合は、回復の可能性もあるので、何年かに1回、「診断書の提出」をしないといけないそうです。
収入を得るほど、働けているのであれば「診断書」の内容も当然変わってきます。その「診断書」を審査されることで減額される可能性が出てくる…ということだそうです。
【障害基礎年金】と障害者の手帳とは基準がちがう
【障害基礎年金】と障害者の手帳(療育手帳・身体障害者手帳・障害者手帳)の基準がちがうことを教えていただきました。
だから、障害者の手帳があるからと言って、必ず【障害基礎年金】が支給されるわけではないのです。
そもそも、【障害基礎年金】と障害者の手帳を取得するための審査の基準がちがいます。
【障害基礎年金】は日常生活や仕事をすることにどれほどの支障があるか…そのことを審査されます。
何度もお伝えしているように「できる」「できない」はとても重要なことだということを忘れないようにして、【障害基礎年金】の申請に挑んでください!
【障害基礎年金】の申請についてのまとめ
【障害基礎年金】の申請に必要なことを下記のようにご紹介しました!
- 障害基礎年金はどんな年金でいつ申請するのか。
- 障害基礎年金の準備はいつ始めればいいのか。
- 障害基礎年金の申請に必要なのは病歴と成長記録。
- 障害基礎年金に必要な診断書のために病院を選ぶこと。
- 障害基礎年金に必要な診断書を書いてくれる病院は早めにさがすこと。
- 障害基礎年金の申請はどこに行けばいいのか。
- 障害基礎年金の申請後に聞き取り調査されることがある。
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